こんにちは、アンリです。
赴任が決まってから最も頭を悩ましたのが、子供の教育です。
・日本語教育優先 → 日本人学校
・通学距離優先 → 現地校
・英語優先 → インターナショナル校
と大きくは3つの選択肢がある中で、今まで調べてきた情報ベースに、
今回は『子供の学校の選び方@パリ』をまとめました。
そもそもフランスの教育制度が良くわからない方は、
下記の記事もあわせてお読みいただけると良いかと思います。
フランスの学校制度(幼稚園~グランゼコールまで):うちの子はフランスで何年生?完全オリジナルの学齢早見表(3年分)付き。
そもそも日本にいつかは帰国する前提の駐在員の家庭では、
将来にそなえて日本語教育は必須だと思います。
パリでは日本人学校だけではなく、日本人向けの幼稚園があります。
また現地校の中にも『日本語セクション』というものがあり、
週3-6時間程度ですが、日本語教育が受けれる学校が複数あります。
日本人幼稚園
パリには日本人経営の幼稚園/保育園が15区、16区、ブローニュビヤンクールに
4つあります。海外で幼稚園を選択できるという非常に恵まれた環境です。
パリ日本人保育園幼稚園@15区
2歳コース、年少~年長コース。
http://www.parisnihonjinhoikuenyouchien.com/access.htm
文化教養幼稚園@16区
通称、『雁金幼稚園』(園長先生のお名前が雁金先生です。)
http://bounkakyoyoparis.com/top.php
2歳コース、年少~年長コース。
パリ・プチ幼稚園@15区
https://www.ecole-japonaise-paris-petit.com/
3ヶ月~4歳まで。
エベイユ学園@ブローニュビヤンクール
https://www.eveiljapon.net/
2歳半以上、年少~年長。
アンリ家では、パリ日本人保育園幼稚園と雁金幼稚園を検討しましたが、
どちらも日本の幼稚園よりは規模が小さく、1クラス5~20名程度の規模感で、
一人一人をしっかり見てくれそうなアットホームな雰囲気でした。
なお、水曜日は現地校やインターに行っているお子さんが来るので、
人数は多めになります。
雁金幼稚園は『サントレ』という幼児教育を行っており、
幼稚園児でこんな漢字読めるのかと驚くほどの学習内容です。
反対に日本人保育園幼稚園はのびのびとしたアットホームな雰囲気です。
各校の学費は以下の通りであまり大差はありません。
パリ・プチ保育園の学費は情報がないため、直接園にお問い合わせください。
(学費は2021年時点のものです。)
小学校(日本人学校と日本語セクションのある現地校)
小学校については、以前に比べ駐在員の平均赴任年数が3-4年と短くなった関係で
日本人学校に通わせるご家庭が増えているとの話を聞きます。
お父さんが海外赴任要員で今後も海外を転々とするご家庭は、
英語教育を重視してインターに通わせることが多いそうです。
パリ日本人学校(通称:パリ日)
http://www.parinichi.com/index.php
パリ郊外のため、パリ市内からスクールバスで片道30~1時間程度かかるのが、
親としては一番気になる点です。
また当番制で保護者がスクールバスに同乗しないといけないらしく、結構大変だそうです。
授業料
- 入学金: 700€
- 授業料: 4,080€
- バス負担金: 220€
- 弁当代: 6.5~8€/日
サンジョセフ日本セクション:Saint Joseph du Parchamp
日本セクション(日本語サイト)https://stjosephjp.net/tokucyo-gakuen/
本校(仏語サイト)https://sjparchamp.fr/
幼稚園~中学校までの一貫教育を実施。
カトリック系の学校だが、ノンカトリックの家庭も入学可能。
毎年8月頃に翌年9月の入学の申し込みが必要。
クルブヴォア市国際日本セクション:Section Internationale Japonaise
日本語セクション(日本語サイト) https://www.asij-edu.com/ja/home-ja/
日本語セクションが2017年に新設された。
現在は、幼稚園~中等部が開講。将来的に高等部も開講予定。
11月頃に入学説明会があります。
年間授業料
- 年会費: 内部生10€ その他20€ (1家族につき1口)
- 幼稚園部: 1000 € (週3時間)
- 初等部: 1000 € (週3時間)
- 中等部: 1600 € (週6時間)
リセアンテルナショナル日本セクション:Lycee International de Saint Germain en Laye
日本語セクション(日本語サイト) https://www.li-sectionjaponaise.org/ja/
パリ郊外のSaint Germain-en-Laye市にあり、パリからの越境通学は不可。
年中~高校までの一貫教育を実施しており、フランスでも有名な公立の進学高。
元々はNATO軍に駐在する諸外国から来た将校の子女向け教育機関であり、
日本語セクションを含め14ヶ国の外国セクションがある国際色が豊かな学校。
フランス語と各セクションの言語でのバイリンガル教育を実践。
毎年進級試験があるということで、勉強はハードなようで親のサポートが重要なようです。
また保護者会の活動もかなり活発とのことです。
一学年に7~8名くらいしかフルタイムの日本人生徒を受け入れておらず、
日本語セクションのみのパートタイムの日本人生徒を更に同程度受け入れるそうです。
パートタイムの生徒は他の学校に行きながら、週に2回授業を抜けて、
日本語セクションに通う形になるので、なかなか大変そうですね。
できればフルタイムで通わせたいですが、
兄弟がいると全員がフルタイムで通えるかどうかはかなり確立的に低そうな気がします。
年間授業料(2020/2021実績)
- 幼稚園部:1500 €
- 初等部:1800 €
- 中等部:1800 €
- 高等部:1800 €
但し、会社が学費補助する場合は+1500€の追加負担が必要。
日本セクションに子供が2人以上在籍時は、2人目に10%、3人目に20%、4人目以上に50%の減額制度あり。
インターナショナルスクール
International School of Paris@16区
http://www.isparis.edu
言語:英語
Ecole Active bilingue Jeannine Manuel(EABJM)@15区
https://ecolejeanninemanuel.org/en/paris-admissions-procedure/
言語:フランス語/英語
EiB Monceau@8区
https://www.eibparis.com/en/eib-schools/eib-monceau-primary-school
対象年齢:3~15歳
芸能人やアナウンサーの子女なども通う名門校。
EIB Lamartine@16区
https://www.eibparis.com/en/eib-schools/eib-lamartine
対象年齢:3~10歳。
EIB Grenelle@7区
https://www.eibparis.com/en/eib-schools/eib-grenelle
対象年齢:3~10歳。
2021年9月開設。
ICS Paris@15区
https://www.icsparis.fr/
対象年齢:3~高校3年生。
以前はEIB-The Victor-Hugo Schoolと呼ばれていた学校。
公立校
正直言って、効率高へ入る手続きが一番複雑のような気がします。
以下、フランス政府のホームページ(英文)の説明です。
・公立学校の登録は、学年度開始前の6月までに行う必要があります。
・初めて公立学校に子供を登録するには、市役所に連絡して、お住まいの地域の学校について調べてください。
・市町村以外の学校に子供を入学させたい場合は、市役所の特例申請する必要があります。
・居住している市町村以外の市町村にある学校に子供を入学させたい場合は、居住する市町村の市長と受入市町村の市長の同意を得る必要があります。
・この申請は市町村での最初の登録に関しては、居住する市町村に学校がないことまたは特定の状況によって要求が正当化される場合を除き、拒否される場合があります。
・登録に問題がある場合は、所属する学部の学術検査官のサービスに連絡してください。これらは、解決策を見つけるのに役立ちます。
登録の手順
お子さんを幼稚園に事前登録するには、次の書類を持って自宅の市庁舎に行きます 。
- 家族の記録簿、身分証明書、または出生証明書のコピー (戸籍謄本の翻訳版でOKです)
- 住所の証明
- 子供の強制予防接種を受けたことを証明する文書:ジフテリア、破傷風、ポリオ
(天然痘、風疹、百日咳の予防接種は義務ではありません。)
→ 日本大使館か日本語をしゃべれるお医者さんで翻訳してもらうことが可能です。
市役所がお子さんの割り当てられている学校を示す登録証明書をあなたに発行します。
その後、学校に行き校長によって登録が記録されます。
登録は、学年度開始前の6月までに行う必要があります。しかし、一部の自治体はそれを早く受け止めています。お問い合わせください。
子供が転校しない場合は、毎年登録を更新する必要はありません。