駐在生活

フランスでクリスマスディナーを準備してみよう!絶対欠かせない10個の食材とは?

2021年のクリスマスまであと少し。

クリスマスマーケットについて以前ご紹介しましたが、

コロナ第5波の影響でなかなか人混みには出ていきにくい状況ですので、

家の中で楽しめる『フランス流クリスマスディナー』をご紹介します。

フランスでは日本と同じように24日のディナーを豪華にする家庭が多いようですが、

伝統的には24日は質素に、そして25日が本番というスタイルだったそうです。

24日:肉なしの「質素なディナー:réveillon」(シーフード中心)

25日:豪華なフルコース

そして25日は昼まで寝て、そこからダラダラと飲むそうです。
アンリ
アンリ

イギリスなどのアングロサクソン系では、

依然として25日がメインディナーの日の家庭が多いようです。

アペリティフからゆっくり始まって、最後のデザートまでの満腹コースです。
アンリ
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クリスマスディナー:前菜

フォワグラ Foie Gras Terrine

日本でも有名なフォワグラですが、フランスではクリスマスの定番料理です。

ソーテルヌなどの甘口のワインと一緒に食べることが多いです。

Foie:肝臓 Gras:肥満 つまり『脂肪肝』ですね。

テリーヌやパテで食べるのが一般的です。

ちなみにパテとテリーヌはなかなか区別しづらいですが、

簡単に区分すると下記のようなもののようです。

  • パテ:パイ生地で包んでオーブンで焼いたもの
  • リエット:煮てペースト状にしたもの(パンなどに塗って食べる)
  • テリーヌ:細かくした食材をテリーヌ型に入れたもの

いちがいにフォワグラと言っても、種類が豊富でどれを買ったらいいか迷います。

気軽に食べるのであれば、瓶詰のものが食べやすそうです。

 

なお、最近では『ガヴァージュ(GAVAGE)』と呼ばれるガチョウへの強制給餌が

動物虐待だということで反フォアグラの動きが広がってきています。

今の世の中の流れだと10年後くらいには食べれなくなるかもしれませんね。
アンリ
アンリ

生牡蠣やエビなどのシーフード Seafood Platter and mainly Chilled Oyster

大皿に氷を敷き詰めた生牡蠣やエビ、ロブスターが出されます。

スモークサーモン Smoked salmon

かつてフランスではクリスマスの定番というかたちでしたが、

今はもういつでも食べられるものになっています。

また、グラブラックススタイルという北欧スタイルの食べ方がフランスでも一般的になっているそうです。

日本語のサイトを見つけたので、是非試してみてください。

フィンランドの料理・スモークサーモンより美味しい?!グラブラックスの作り方 | キートスショップ (kiitos.shop)

ホタテ貝

フランスではホタテ貝もとても人気のある食材です。

Coquille Saint-Jacquesと呼ばれていますが、

ホタテ貝が聖ヤコブのシンボルにちなんでいます。

ホタテと聖ヤコブの関係は下記のブログで丁寧に説明されています。

なぜ、「ホタテ」なの? | フランス 小さな村を旅してみよう! (ameblo.jp)

家でも手軽に作れそうなレシピがYouTubeで紹介されていました。

クリスマスディナー:メイン

ホロホロ鳥(Pintade パンタード)と七面鳥(Dinde ダンド)

フランスのクリスマスでも『七面鳥』か『ホロホロ鳥』が人気で、

付け合せに栗という『Dinde farcie aux marrons』が定番レシピです。

混同されがちなホロホロ鳥と七面鳥ですが、

ホロホロ鳥:アフリカ原産の約50cm程度の鳥

七面鳥:北米大陸原産の約120cm程度の鳥

なお、ホロホロ鳥の生産量はフランスが世界一位で、

七面鳥(Dindeダンド)もアメリカについで世界2位です。

どちらが七面鳥でどちらがホロホロ鳥がわかりますか?
(答え:右がホロホロ鳥、左が七面鳥)
アンリ
アンリ

チキンもクリスマスの定番ですが、

特に『シャポンChapon』『ブレス:A.O.C. Bress』がキーワードです。

・シャポン(Chapon)

去勢して育てた雄の鶏肉で、大きく丸々と太っています。

英語では『Capon:ケイポン』と言われます。

シャポンはクリスマスの時期しか出回らないので、レア度が高いです。

・ブレス鶏

鶏肉で唯一AOC(原産地名規制呼称)の認定を受けているのが『ブレス産の鶏』です。

詳しくは下記のリンクを読んでください。

家禽の女王・王様の家禽/ブレス鶏A.O.C グルメWORLD (gourmet-meat.com)

プレス産のシャポンをいつかがクリスマスに食べてみたいけど、1キロ50€は高いっ!!
アンリ
アンリ

 

シャンポンやブレスは高くて手がでなくても、農家の意味する「fermier」がついている鶏肉は、放し飼いの鶏なので外れがすくないようです。

日本ほど豊富ではないですが、フランスでも魚を食べます。

特にクリスマスイブ『réveillon』は、カトリックの伝統的では

キリストの肉と血を象徴する『お肉とワイン』を断つそうです。

(最近は気にしていない人が多いですが。。。)

以下の魚がフランスでよく食べられています。

Sardine(サルディヌ):イワシ

Thon(トン):マグロ

Bar(バール):スズキ

Daurade(ドラードゥ):タイ

Saumon(ソーモン):サケ

Truite(トリュイットゥ):マス

Cabillaud(キャビヨ):タラ

Lotte(ロット):アンコウ

Rouget(ルジェ):ヒメジ

Carrelet(キャルレ)/limande(リマンド):カレイ

Turbot (テュルボ):イシヒラメ

Sole(ソル):シタヒラメ


Raie(レ):エイ

フランス語のサイトですが、

魚のレシピが写真で紹介されていますので、見てみてください。

Recette 10 recettes festives au poisson pour Noël (demotivateur.fr)

 

クリスマスディナー:デザート

クリスマスケーキ:Bûche de Noël

クリスマスケーキでは、ロールケーキをベースにした『ブッシュドノエル』一択です。

チョコレートなどでコーティングされた茶色ものが一般的ですが、

それはフランス語の直訳『クリスマスの薪』と言われる通り、薪に見立てているからです。

なんで薪?

かつては、暖炉は寒いヨーロッパの冬には必需品であり、

最も夜が長くなる冬至の日に大きな樫やブナの丸太を一晩中燃やして、

厄除けや無病息災を祈ったそうです。

丸太が良く燃えれば燃えるほど、来年は良い年になると言われていたそうです。

クリスマスケーキになった経緯

・キリスト教のクリスマスと融合し、クリスマスの日に薪を燃やす。 →

・暖炉が小型化したので、デコレーションとしてテーブルに飾る →

・19世紀中頃からケーキになった。

という説が有力なようです。(諸説あります)

トリュフチョコレート Chocolate Truffles

以外ですが、ヨーロッパではクリスマスシーズンにチョコレートが最も消費されます。

年間、フランス人は7.3kg(ドイツ人は11kg!)のチョコを消費しますが、

そのうち、なんと約22%!がクリスマスシーズンに消費されます。

(出典:Les chiffres clés du secteur – Syndicat du chocolat : Syndicat du chocolat

アンリ
アンリ
日本人はわずか1.2kg/年の消費量ですが、
確かに欧州のチョコは種類が豊富で美味しいです!

飲み物:シャンパン Champagne

豪華なディナーには、やはりシャンパンが必須ですね。

ご存知の通り、フランスのシャンパーニュ地方産の発砲ワインのみが

シャンパンと呼ばれます。

どれを選ぼうか迷うときには、少なくとも甘さは気にしておかないと、

辛くて飲めない、甘すぎて飲めないということになってしまいます。

<シャンパンの糖度の表示>
・ Extra-Brut (エクストラ・ブリュット-極々辛口)
・ Brut(ブリュット-極辛口)
・ Extra-Dry (エクストラ・ドライ-辛口)
・ Sec (セックー中甘口)
・ Demi-Sec (ドゥミ・セック-中甘口)
・ Doux (ドゥー-甘口)

また、発泡性が弱いものを探す時は、Creman(クレマン)を選びましょう!

日本だと4000円は超えてくるイメージですが、フランスでは、20€台から売っています。お買い得ですね!
アンリ
アンリ

 

なお、子供用のノンアルコールのシャンパン『シャンポミー』もありますよ!

食べすぎに飲み過ぎに注意しましょうね!

それではみなさんメリークリスマス!!

アンリ
アンリ

 

 

 

 

 

 

 

 

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