欧州豆知識

欧州駐在員が知らないと恥をかく! ドイツ史を30分で総復習!

こんにちはアンリです。

先日フランスの歴史についての動画を中心に紹介しました。

今回はEUの中心国であるドイツについて歴史をまとめてみました。

ドイツの歴史というと、

『ヒットラー、第1次、第2次世界大戦で2回とも負けたかわいそうな国』

という印象はすぐ出てきますね。

『鉄血宰相ビスマルクのプロイセン、ルター、ゲルマン人の大移動』

くらいは中学の歴史で習ったので名前は出てくると思います。

では、神聖ローマ帝国、ハプスブルク家はどこまで理解されていますか?

神聖ローマ帝国=ローマの末裔の国じゃないのか?とか

ハプスブルク家=オーストリアじゃないのか??など

ちょっと混乱していませんか?

今回の記事を読めばその辺がすっきりすると思います。

アンリ
アンリ
ゲーテ、ベートーヴェン、モーツァルトって神聖ローマ帝国の人だったってご存知でしたか?

1.ドイツの歴史の概要を30分で理解する

ドイツの歴史についてですが、簡潔にまとめてくれている動画を2つ見つけました。

歴史はまず大まかな流れを理解するのが重要だと思うので、

1.5倍速から2倍速で気楽に見てみてください。

参考までにアンリがザックリとまとめたドイツの歴史の流れは以下のとおりです。

  • ローマ時代:ゲルマン民族  『ゲルマン民族の大移動』
  • 5~9世紀:フランク王国 / 東フランク王国 『カール大帝』
  • 10~15世紀:神聖ローマ帝国
       12世紀から『ハプスブルグ家』が支配
  • 16~17世紀:宗教改革と宗教戦争 『ルター』
  • 18世紀:プロイセンの台頭とナポレオン戦争
  • 19世紀:ウィーン体制とドイツ帝国 『鉄血宰相ビスマルク』
       『ハプスブルク家はオーストリア帝国の統治に専念』
  • 20世紀前半:第一次世界大戦 → ナチスドイツ → 第2次世界大戦
  • 20世紀後半以降:東西分裂 → 統合 → EU

お勧め動画①短さを重視(英語OKな人向け):所要4分

英語が苦手な方もYou Tubeの字幕機能を使いながらまず観てみてください。

なお海外で住むと歴史について外国人と話すことも多くなると思います。

受験で世界史を学んだ方も、英語で語れるように基本的単語は押させておきましょう!

歴史英単語のクイズです!以下の単語を英語で言えますか?

1.騎馬隊

2.封建時代

3.鉄血宰相(ビスマルクのあだ名)

4. 神聖ローマ帝国

5.電撃戦

答え

1. 騎馬隊=cavalry
2. 封建時代=feudal period
3. 鉄血宰相=the Iron Chancellor
4. 神聖ローマ帝国=the Holy Roman Empire
5. 電撃戦=the Blitzkrieg

アンリ
アンリ

お勧め動画②日本語重視:所要時間23分

日本語の動画では23分近くてちょっと長いですが、こちらがよくまとまっています。
(機械の音声が不快ですが2分くらいで慣れます。)

但し、地理的な説明にはあまり力を入れていないので、領土の変遷がわかりにくいです。

 

お勧めサイト:世界史の窓 ドイツ編

ドイツの歴史を調べる中で見つけました。ドイツの歴史が各年代で簡潔に記載されており、

分かりやすさと情報量の多さが素晴らしいと思います。全部読み込むのは大変ですが、

動画でまず歴史を理解しておければ、流し読みしてもだいたい理解できると思います。

リンク先はこちらです:世界史の窓。

アンリのまとめ

  • フランスとは違い、ドイツという国家は19世紀まで成立していない。同じドイツ人(ゲルマン人)でも諸侯が乱立していてとにかく近隣諸国(特にオーストリアやポーランドなどの東欧)を巻き込んで領土拡大/縮小を繰り返した。なおヨーロッパの領土の変遷を示したこの動画はとても面白いです。とくにドイツのごちゃごちゃ感は圧巻です。
  • 神聖ローマ帝国とはゲルマン人国家の共同体であり、『ローマ教皇とキリスト教世界の守護者』と『古代ローマ帝国の後継者』という箔をつけるために『神聖ローマ』と名乗った。歴代の皇帝がイタリアでの影響力(バチカンとの権力闘争)の行使に注力してきた結果、帝国内の皇帝の権力は弱く、実態は有象無象の諸侯が各領土を統治した封建国家だった。(多い時は300ヶ国くらいあったらしいです。。。)皇帝も世襲ではなく有力諸侯の選挙で選出されていた。
  • だけど、途中からはハプスブルク家が牛耳った。ナポレオンに侵攻された結果、ハプスブルク家のドイツでの影響力は衰え、神聖ローマ帝国は消滅。但し!その後もハプスブルク家は元々の領土のオーストリア帝国に専念した結果、なんと神聖ローマ帝国の皇帝をやめたあとに一族の最盛期を迎える!
    ハプスブルク家と聞くとオーストリアのイメージがあったけど、元々は神聖ローマ帝国の皇帝だったんですね。だからオーストリアはドイツ語圏なんですね。
    アンリ
    アンリ
  • そんな皇帝の力が弱い神聖ローマ帝国だったので、皇帝が教会を抑えきれずに教会が免罪符を売り出したりして社会が乱れた。それに怒ったルターが起こしたのが宗教改革! そして皇帝がプロテスタントを認めたが故に皇帝の影響力が益々弱くなりドイツはますます統一が難しくなった。
  • そんな分裂したドイツを統一したプロイセンの鉄血宰相ビスマルクは半端じゃなく有能!!ビスマルクについて紹介した動画を見つけたので共有しておきます。
  • ドイツの東の端のベルリンがなぜ首都なのか長年不思議でした。神聖ローマ帝国後にドイツを統一したプロイセン王国の首都という観点で見ると、ベルリンの場所の重要性が理解できました。下の地図のように昔のプロイセン領で考えると領土の真ん中にベルリンがあります。ドイツってポーランドの方までかなり広大な領地をもっていたんだなーと驚きます。

 

 

 

 

 

ドイツやオーストリアの領土の変遷を見ていると、戦争に負けるということは領土が減ることだということがよくわかりますね。
アンリ
アンリ

 

番外編:ハプスブルク家の歴史

中世~第1次世界大戦まで600年にもわたって、
ドイツ、オーストリアなどを統治したハプスブルク家は知れば知るほどすごみを感じました。
You Tubeでハプスブルク家をまとめた動画を何本かみつけたのでご紹介します。

2.ドイツの歴史をより詳しく学ぶ

更に詳しく勉強したい方は、トライが高校生向けの世界史の授業を無料公開してくれています。
その膨大な動画の中からドイツに関する歴史を時系列でまとめたので見てください。
結構量があるので、気になる時代のものから時間のある時に観ることをお勧めします。

なお、中世初期のゲルマン人の大移動やフランク王国については、

フランスの歴史の中で紹介したので、そちらを見てください。

トライの世界史の先生の授業はとてもわかりやすくて、面白いです。これが無料だなんて信じられない!
アンリ
アンリ

1.神聖ローマ帝国

神聖ローマ帝国の概要

ドイツの宗教改革 その1

ドイツの宗教改革 その2

フランスとドイツの宗教戦争

補足:オーストリア帝国について

2.ドイツの近世

プロイセンの勃興

プロイセンによるドイツの統一

ドイツの発展(プロイセンからドイツ帝国へ)

19世紀の欧州諸国の外交対立:ビスマルク体制

第一次世界大戦 その1 

第一次世界大戦 その2

第一次世界大戦 その3

第一次世界大戦後 ヴェルサイユ体制

ドイツの混乱

3.ドイツ近現代

ナチスの台頭

ナチス=ドイツ

ファシズムの団結

第2つ世界大戦

ヨーロッパ戦線の終結

戦後処理

戦後のヨーロッパ世界

 

 

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です