欧州豆知識

欧州駐在員は知らないと恥をかく! フランス史を30分で総復習しよう!

こんにちはアンリです。

突然ですが、ミュージカル「レ・ミゼラブル」はいつの時代かご存知ですか?

民衆による動乱シーンがあるので、フランス革命かなと思いがちですが、

ナポレオン失脚後の1832年の6月暴動の話だそうです。

アンリは受験生のときは日本史専攻だったので、世界史の知識は自己流です。

フランス革命はわかるけど、7月革命とか2月革命は名称くらいしか知らない。。。

銅像やモニュメントが至る所にあるヨーロッパでは歴史を知っていれば

観光が楽しくなりますし、何より欧州の現地人との雑談などで話が盛り上がると思います。

知っていたら良いことしかない話なので、この機会に欧州史を復習しましょう!

1.フランスの歴史の概要を30分で学ぶ

フランスの歴史についてですが、簡潔にまとめてくれている動画を3つ見つけました。

受験勉強じゃないので、1.5倍速~2倍速で見ることをお勧めします。

①短さを重視 + 英語OKな人向け (所要10分)

英語が苦手でもYou Tubeの字幕機能を使いながらまず観てみてください。

海外で住むと歴史について外国人と話すことも多いと思います。

折角なので受験で世界史を学んだ方も、英語名をおさえるようにしましょう。

蛇足ですが、太陽王のルイ14世は『朕は国家なり』と言ったそうですが、

英語で何と言うかご存知ですか?ポイントは朕の英語訳ですよね。

正解は『I am the state.』フランス語で(l’état, c’est moi.)

普通に『I』 なんですね。朕ほどの特別感を感じない。。。

更に蛇足ですが、アダムスミスの『神の見えざる手』

これ英語で言えますか?

” God’s invisible hand” ではないですよ。

単純に”The invisible hand”です。

誰だ『神』って勝手につけたのは!!ややこしい。

もう一つ蛇足。『リーマンショック』英語で言えますか?

×:Lehman Shock

〇:The Global Financial Crisis(GFC)

こんな感じで知らないと大恥かく英単語には要注意です。
(経験者のアドバイスでした。)

②日本語重視(所要時間25分)

日本語の動画を見たいという方は、25分近くてちょっと長いですが、こちらがよくまとまっていました。(機械音声が不快ですが2分くらいで慣れます)

但し、地理のところをあまり力いれていないので、領土の変遷がわかりにくいです。

③日本語重視(所要時間19分)

②の類似形式で、領地の変遷がよくわかる動画でした。②とあわせてみてください。

③は逆に人物描写が少なくイメージが膨らみづらいので、まず②を先に観てください。

この3つの動画を観ればだいたい流れは掴めたと思います。

30分でフランスの歴史が理解できるって便利な時代ですね。

YouTubeには有益な情報が色々あります。

アンリが豪州の大学院に留学した時に驚いたのは。授業では頻繁にYOUTUBEをサブマテリアルに使われていたことでした。

特に英語のYoutubeは良質のマテリアルが多数あります。そして英語字幕や場合によっては日本語字幕が用意されている場合もあります。

是非YouTubeを情報収集と学習のツールとして活用してみてください。

より理解を深めたい方は、更にこれから紹介する動画をご覧ください。

家庭教師のトライが提供している世界史の無料講座が非常にわかりやすかったです。

大量に動画がありますが、フランスに関係する部分のみを時系列で並べました。

まずは★のガイダンスだけ観るだけも十分だと思います。

なお、時系列に並べていますが、どこからみても解できる内容になっています!

全部見ると何時間もかかるので、少しずつ興味のあるところからどうぞ。

本当はカエサルのガリア戦記くらい始めると面白いのですが、そうするとローマ時代の深み

に入り込んでしまうので、中世のフランク王国からはじめます。

2.理解を深めよう:フランス成立(中世)

★中世欧州世界の成立(9分)

更に詳しく見たい方は下記を見てください。

①ゲルマン人の大移動 (17分)

②中世西欧の成立 フランク王国の発展 (16分)

③中世西欧の展開 第2次民族移動の時代(16分)

④中世西欧の展開 封建社会の崩壊 (19分)

3.理解を深めよう:フランス近代

★西欧絶対王政(7分) 16-18世紀

更に詳しく見たい方は下記を見てください。

①西欧絶対王政1 絶対王政の特徴 (19分)

②西欧絶対王政3 イギリス・フランス (21分)

③西欧絶対王政4 ルイ14世の時代 (17分)

④西欧絶対王政5 第2次英仏百年戦争 (20分)

★フランス革命(10分) 1789-99 

更に詳しく見たい方は下記を見てください。

①フランス革命1 革命の勃発(19分)

②フランス革命2 国民議会と立法議会(20分)

③フランス革命3 国民公会と総裁政府(19分)

④フランス革命3 ナポレオン時代のはじまり(14分)

⑤フランス革命3 ナポレオン時代の終焉(14分)

★ウィーン体制 絶対王政への回帰vs市民(8分)

更に詳しく見たい方は下記を見てください。

①ウィーン体制 絶対王政への回帰(17分)

②ウィーン体制 フランス7月革命 →ウィーン体制が動揺(12分)

③ウィーン体制崩壊 フランス2月革命「諸国民の春」(1848年革命)(17分)

★19世紀の欧米(12分)

更に詳しく見たい方は下記を見てください。

①19世紀の欧米 フランスの政体変遷(18分)

★帝国主義の時代 19世紀後半~20世紀前半(11分)

更に詳しく見たい方は下記を見てください。

①フランスの動向(13分)

②フランスのアフリカ進出(16分)

③フランスのアジアの植民地化(12分)

★第一次世界大戦(7分)

①第一次世界大戦1 20世紀初頭の情勢(22分)

②第一次世界大戦2 大戦の勃発(15分)

③第一次世界大戦3 大戦の戦局 (20分)

★ヴェルサイユ体制とワシントン体制 1920年代 (7分)

★戦間期の欧米諸国(11分)

更に詳しく見たい方は下記を見てください。

①戦間期のフランス

★世界恐慌とファシズム諸国の侵略

更に詳しく見たい方は下記を見てください。

①ファシズムの台頭 イギリスとフランスの対応(15分)

★第二次世界大戦と戦後秩序の形成(9分)

①第二次世界大戦2 ヨーロッパ戦線(17分)

★冷戦の時代(17分)

正直第二次正解大戦後のフランスは、米ソの対立の中でEC(EUの前身)の主要国にすぎず、あまり世界史上は重要ではありません。よってあまり簡潔で分かりやすい動画は見つかりませんでした。
アメリカと距離を保る独自路線をとったシャルル=ド=ゴールを理解することと、フランスの政治体制や外交政策といった政治経済を理解するのが大事なように思います。
また別途調べて、別記事として紹介させてもらいます。
アンリ
アンリ

4.フランス史のまとめ(アンリの解釈)

アンリの解釈まとめ

・ローマ帝国以降の西ヨーロッパを中心にイギリスとドイツとの血みどろの戦争の歴史

➡ EUの創設

・フランスは18~19世紀は世界のスーパーパワーで多数の植民地を保有

➡ 今日の移民問題、宗教/テロ問題

・市民が主張を繰り返しては、混乱→強力な権力集中→打倒を繰り返した歴史

➡ デモやストが頻発するフランスと大統領権限の強い今日の政治体制

日本人からすれば、ストやデモなんかして暇な人達だなー、なんか意味あるのか?

EUなんて理念的な官僚組織そのうち崩壊するんじゃない?

と思いがちですが、こうやってフランス革命後の歴史を見ていくと、

確かに市民一人一人が主張して、時には武力蜂起して作ってきた国で、

これが彼らのアイデンティティーなんだ。

そして欧州においては本当に凄惨な国家間の権力闘争が1500年以上続いてきたので、

平和な状態は自然には達成できない、EUのような人為的な装置が必要なんだと

ということがよく理解できました。

 

 

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