せっかく欧州にいるんだから、
日本から来た出張者や友達に欧州通ポイ話を披露したいですよね。
というニーズがあると勝手に想像して、
欧州に関する「あさーいウンチク」をご紹介します。
1. パリのアパートには2つのタイプあり。
パリで家探しすると伝統建築のオスマン建築と新建築という用語を耳にします。
オスマン?オスマン・トルコ??トルコ風のオリエントな建物?と思っていましたが、
ジュルジュ・オスマンさんという1800年代の知事さんが名前の由来らしく、
オスマンさんが実施した「パリ改造」時に建築された建物のことを言うそうです。
ちなみにナポレオン3世(ナポレオンの甥)がオスマン男爵に指示したらしいです。
オスマントルコはOsmanと書くので、
アルファベットでは全く別物だとわかりますね。
パリ改造時に建築された建物はオスマン様式と呼ばれいて、
いかにもパリと言う建物ですが、
古い建物なので壁が薄いとか、配管が古いとか住環境では何かと苦労があるそうです。
うちは、子供が小さいので、とにかくご近所とトラブルにならないように
新建築を選びました。それでも築1970年代の建物です。
50年ってなかなか日本では古いマンションですが、地震ないし大丈夫。(ですよね?)
2. オスマン様式のアパートの特徴を語ろう
この建物はパリの街角で撮った普通のアパートです。
この写真でウンチクを語りましょう。
この建物の特徴
1.1階(フランス式では地上階ですが、以下日本式で表記)に店舗がある。
2. 2階わかりますか?正面看板の上からバルコニーの下までです。天井低いですね。
3. 3階はバルコニーもあり、外壁も装飾が豪華です。
4. 4、5階にはテラスがない。
5. 最上階の6階には小さなバルコニーがある。
3.オスマン建築でうんちくを語ろう。
- うんちく1:2階はなぜ天井が狭い?
1階の店舗の倉庫や事務所として使われていたから。
必要最低限のスペースでよかったんですね。
- うんちく2:3階なぜ豪華仕様?
地上から近い最も便利な階だったから。
エレベーターが普及するまでは、高い階は不便でした。
だから1階店舗のオーナー(いわゆるブルジョワさん)は3階に居住していました。
- うんちく3:なぜ最も不便な最上階にバルコニー?
最も不便な階には誰が住んでいたか?
最も身分の低い人達で、3階の金持ちを世話する下男下女の住み込み部屋でした。
彼らの重要な仕事の一つが洗濯です。洗濯機も乾燥機もない時代。
肉体労働者が手洗いした洗濯を干す場所が必要だった!
なので最上階にバルコニーがあるんですね。
エレベーターと洗濯機いう技術革新、
つまりイノベーションが世の中の価値観を変えた!
ってことなんです?!!
っていう言うようなことを、偉い人が出張出来たら話てみましょう!
なお、この話はパリ在住5年目のオランダ人の友達に教えてもらいました。
彼はアルバイトで観光ガイドしていてパリの歴史を勉強したそうです。
歴史がわかると街歩きが面白くなりますね。
あんまりヨーロッパを語りすぎるとウザがられそう・・・
気をつけよないと。
[…] 前回のパリのアパートについてのうんちくも好評なので、まだ読まれていない方は 是非読んでください。記事はこちらです。 […]