こんにちはアンリです。
10年ぶりにヨーロッパで生活していますが、
やはり水のトラブルには相変わらず悩まされます。
今回は5つの水のトラブルと対処法をご紹介します。
1.飲み水
ご存知のようにヨーロッパの水は硬水です。
石灰分がとても多く、例えば洗ったお皿を拭かずに自然乾燥させたりすると
水が乾燥したあとに白い粉が残ります。俗に『カルキ』と呼ばれています。
正確には石灰石を通ることで炭酸カルシウムが含まれた成分はカルケル。
水道水の殺菌に使う『次亜塩素酸カルシウム』をカルキと言うらしいですが、
一般的には両方混同して『カルキ』と言われています。
パリの水道水は飲んでも大丈夫ですが、軟水である日本の水より少し味がします。
マグネシウムが豊富でダイエットなどに効果があるらしいです。
ですが、胃腸に負担がかかるということなので、飲みすぎ注意です。
基本現地の生活に慣れるまでは直接は飲まない方がいいと思います。
硬水/カルキの弊害
・日本の水に慣れていると飲みにくい
・米を炊くには不向き(硬くなる)
・和食との相性が良くない(味がぼやける)
・見た目が気持ち悪い(乾燥したら白くなるような水を飲みたくない)
ネットで調べてみると、どうも都市伝説のようです。
ミネラルウォーターを買うという方法がありますが、
・毎週購入するのはとにかく重い!
・大量のプラスチックゴミがでる。
ということであまりお勧めできません。
日本でも蛇口にフィルターをつけている家庭は多いと思いますが、
こちらの家の蛇口には何があうのか、そもそも小さなフィルターで
あの白いカルキが除去できると思えないというのが率直な感想です。
そういった中で現地人にも良く使用されているのは、ドイツ生まれの『BRITA』です。
日本でも販売されているのでご存知の方も多いと思いますが、
容器+浄水機能がついています。
月に1回(気にならなければ2~3ヶ月に1回)程度のフィルター交換は
必要ですが、日本人にも飲みやすい水になるので、
まだ試したことがない人は一度試してみてください。
フィルターについては、1カートリッジあたり5-7€ほどです。
ミネラルウォーターを買うことを考えると経済的だと思います。
2.お風呂/シャワーの水
ヨーロッパで生活して1週間程度で水の影響を受けるのが髪や頭皮です。
フケがや抜け毛、髪が痛むなど様々な影響がでてきます。
色々シャワーヘッドは売られていますが、欧州の硬水に対応しているのは、
日本製品では『IONAC』のみだと思います。
IONACのホームページから購入すると
海外発送もやっています。
欧州向けは最低3本以上の発注とありますが、
日本よりも安く売ってくれるので、
3本買えば日本と同等価格で購入できるような値段設定になっています。
今回調べていると欧州品であれば、色々硬水対応のシャワーカートリッジがあるようです。
Amazonで評価が高いものを2つ紹介しておきます。
・Pommeau Douche
・AquaHomeGroupFiltre Douche Anti Calcaire à 15 Étapes Avec Vitamine C
3.蛇口の掃除(カルキ除去)
欧州の水は硬水が強いなーと実感するのは、蛇口を掃除をするときです。
蛇口のフィルターなどは定期的に掃除しないと
だんだん白いものがこびりついてきます。
見た目が不衛生だし、フィルターがつまってくるので、
水流の調整が難しくなってしまいます。
業者さんに教えてもらった掃除方法は、蛇口の先端をペンチなどで外して、お酢につけて一晩放置するだけです。
お酢はホワイトビネガーという一番安いもので大丈夫。
フランス語:vinegar blanc とアマゾンで検索すると出てきます。
4.排水管の詰り
基本的に古い建物が多いヨーロッパで、ヨーロッパ人があまり食べない
米などを排水に流してしまうと、結構高い確率でつまるようです。
ヨーロッパでは三角コーナーなどはあまり一般的ではないようで、
何かいいものないかなと思って探したらamazon.frでありました!これでとりあえず米粒が流れないようにできました。
届いたものを見るとなんと日本の商品でした。ちょっと得した気分になりました!
こちらで業者を呼ぶと、
①言葉の壁
②なかなか来てくれない
③そもそも知らない人を家に入れるのはちょっと・・・
④その業者の腕は大丈夫か?
などなどの理由で、極力自分で対応したいです。
対処法
- 詰まった時は『ラバーカップ』でシュコシュコする。
ラバーカップは常備しておく必要があると思います。
Amazonで『Déboucheur à ventouse』という名前で売っています。
- またワイヤーでつつくという方法もあります。
でも素人が変につつくとそれが原因で水漏れしそうで個人的には躊躇します。
- 配管清掃薬品『Destop』を2-3本流す。
- これでだめなら、いさぎよく業者を呼びましょう!
日々の掃除方法
Destopは環境負荷が高いし、1本4-5ユーロすするので、あまり定期的に使用するのは
あまり推奨できないとフランスのネットでは書かれていることが多いです。
ここでもやはりホワイト―ビネガー(お酢)を流すのが一般的だそうです。
よく使うので大容量をかっておいたほうがいいのかもしれませんね。
ただ、調べるとお酢単体ではぬめり取り程度の効能しかなさそうなので、
排水管の掃除では『お酢(クエン酸)+重曹』をセットで使うほうが良いようです。
『お酢(クエン酸)+重曹』での掃除の仕方(レタスクラブを参照しました)
1.重曹120gとお酢120gを排水管に流す(事前に混ぜる必要はない)
2.15分ほど放置(栓をする。)
3.お湯を流す
重曹は英語、フランス語、ドイツ語で下記の通りです。
・英語:sodium bicarbonate
・フランス語:Bicarbonate de Soude
・ドイツ語:Natriumbicarbonat
Amazon.frでも沢山の商品が紹介されています。
掃除の仕方については下記をご参照ください。
酢を使って排水管の詰まりを解消する方法: 10 ステップ (画像あり) – wikiHow
お酢の中にはクエン酸が含まれており、水垢やカルキ成分を分離するという働きをしてくれます。さらに悪臭を抑えたり、雑菌の繁殖を防いだりする効果もあります。クエン酸というのは重曹と混ぜ合わせることにより汚れを落とす力が強化されます。(中略)
こちらもすでに完全に詰まってしまった場合のパイプには効果はありませんが、ある程度流れている状態であれば、流れを良くすることができます。効果的な洗面所の排水溝つまり 抜群解消法 (suidou.org)
クエン酸は酸性なので、アルカリ性の汚れを落とす効果があります。たとえばキッチンでは水垢や洗剤の残りカスの汚れなどを落とすときに有効です。お風呂の石鹸カスもアルカリ性なので、クエン酸でしっかり落とせます。
なお、クエン酸が自宅に無いときは酢で代用できます。酢を使う場合は、他の成分が含まれていない穀物酢やホワイトビネガーなどを使用しましょう。排水口のつまりは重曹で解決!ほかの対処法も知ってキッチンやお風呂を快適に!|イースマイル (esmile-24.com)
おそらく2週間留守にしていて配管内部が渇き、パイプ内の体積物が乾燥して
完全にパイプをふさいだようでした。
日本への一時帰国の後など、長期で家を不在にする前には排水管掃除もしておきましょう!
5.洗濯
ヨーロッパでの洗濯については、もしかしたら一番日本と違うかもしれません。
1.水温を30~90度で細かく設定できる。
2.妙に時間がかかる。(2時間~3時間)
3.温水と硬水のせいなのか服がゴワゴワする。
4.色落ちや白色が黒ずんでくる。
対策
①石灰対応『Calgon』を使う。
②柔軟剤を使う
柔軟剤はとても香りが強いので、ベビーや幼児向けなどと記載されているものがお勧め。
だいたい『Peaux Sensible:敏感肌用』と書いているのでそれで探してみてください。
あと20分のくらいの急速洗濯モードだと匂いが残る場合があるので、
その場合は少なくとも1時間くらいのモードにすると大分匂いを抑制できます。
<番外編①>
今回の記事のために調べているとお酢を柔軟剤のかわりに使うという記事をいくつか見つけました。
その中でもこちらの記事は詳細に説明されていたので、ご紹介します。
洗濯に酢をプラスして得られる6つの効果とは?臭いや色落ち防止にも大活躍! | araou(アラオウ)
<番外編②>
フランスのママさんたちから評価が高いのは下記の製品のようです。
匂いはどうなんでしょうか。
③色落ち防止剤を使う。
この辺は好みだと思いますが、
黒色専用の洗剤や色モノ専用の洗剤などがあるのでそういったものを使用するか、
④白と色モノはわけて洗う。
色落ちしやすいので、白色は容易に変色します。
白色 / 薄い色 / 濃い色 と3つにわけるか、
白+薄い色 / 濃い色 の2つにわけるのがいいようです。
わけるのが面倒な場合は、色移り防止シートを使うといいと思います。
日本のアマゾンで商品説明しているので、ご参照ください。
Amazon | ドクターベックマン 色移り防止シート くすみ防止にも カラ―&ダ―トコレクター 30枚入り | Dr.Beckmann (ドクターベックマン) | ドラッグストア
現地人お勧めの洗剤
今回記事を書いている中で、フランスのママさんたちのお勧め洗剤のサイトを見つけました。
https://paroledemamans.com/avis/produits-menagers
10点満点中9点以上の人気のあった洗剤を紹介しておきます。
・『レイネット:Rainett』:ドイツの有名エコ洗剤
<番外編>
超エコな洗剤として『洗剤の実』というものを見つけました。環境にも良いし、洗剤や柔軟剤をドカドカと使うよりも経済的かもしれません。
【フランスBio事情】オーガニック洗濯洗剤が優しい件 – パリの片隅でブログを綴る(できるだけシンプルでエコロジー暮らし) (parisimpleco.life)